KERA CROSS 骨と軽蔑@シアタークリエ 3/15

作演出.ケラリーノ・サンドロヴィッチ

キャストは女性ばかり7人。
少し前の時代の戦争のある場所の邸宅が舞台。
犬山イヌコさんが邸宅の使用人で、観客に説明したり同意を求めたり、
なかなか面白い役。
鈴木杏ちゃんが次女、宮沢りえが長女、峯村リエさんが母。
前半はこの4人のうっすら暗めの感じ。
長女の小説のファンの小池栄子が出てきてからちょっとコメディ風味。
父の愛人水川あさみ、編集者堀内敬子。
この辺は芸達者だから何の役でもできるのね。

あー面白かったっていう舞台じゃないけど、豪華な女優達を観られたな。

コンドルズ「Radio Ga Ga」@スペースゼロ 1/20

ステージを中心に４方向に座席。円形劇場っぽく。
始まる前に老いについてのコメントや俳句を書いて欲しいと
勝山さんがラジオ風にお願いがあり、それがステージに活かされると。

始まりは光二郎さんがパジャマ姿で登場。
朝のルーティーン、歯磨きやらいろいろ。
そして手紙を書いてどこかに送る。
これ後から伏線になってる。
フィクションかノンフィクションかわからないけど
光二郎さんの気持ちなんだろうなあ。
グッとくる。


影絵の舞台裏が観られたり、石渕さんと古賀さんの2人のTシャツ行ったり来たりが
最高。
いつまでも続けて欲しいなあ、ずっと見に行くよ。

オデッサ＠東京芸術劇場プレイハウス 1/14

追加公演の夜の部が取れて、2階席だったけどセンターだったので
見やすかった。

朝日新聞のコラムや公式HPで紹介されてましたが
柿澤勇人さん、宮澤エマさん、迫田孝也さんの3人芝居で、
エマさんは日本語が話せない警察官、迫田さんは英語が話せない旅行者、
柿澤さんが英語と日本語両方できて通訳するアメリカで働き始めた青年。
エマー柿澤は標準語、柿澤ー迫田は鹿児島弁、3人の時は英語(字幕付き)。
これ、よく考えてあるんだな。
お年寄りが殺された事件の参考人に話を聞きたい警察官、
なにがなんだかわからず警察に連れてこられた旅行者、
いきなり通訳しろと言われた青年。

旅行者はやってもいない殺人の罪をかぶろうとするから
通訳の青年はちゃんと訳さず、警察官をごまかそうとする、
そのドタバタが面白いし、字幕でも感情を表したり、伴奏の生演奏も素敵で。

今まで私が観た三谷さんの舞台で一番好きかも。
柿澤さんの必死にごまかそうとする可愛さとか、エマさんの蕎麦を打つ可愛さとか
迫田さんの豹変ぶりとか。
とにかくセリフの応酬が面白いし、字幕のスタッフさんもさすがです。
音楽の荻野清子さんピアニカの音とピアノを合わせたり一人で凄い。

最後のどんでん返しがゾクっとしました。
面白かった。

NODA MAP 兎、波を走る＠東京芸術劇場 6/30

2階のサイドシート、6番なので舞台全体は見える。
ちょっと手すりが視界に入るかな。
まあ値段が安いから許せた(笑)

まだまだ続くので、少しだけ。

松たか子と高橋一生はほぼ出づっぱり。体力あるわー。
多部ちゃんは可愛い。
秋山さんと山崎さんはベテランの安定感。
野田さんと大倉くんは面白担当。
大鶴さんは初めて観た。声出てた～(笑)

アリスと思いきや、昔の空港の騒動とあの拉致事件のことか、って。
不条理。
切ない。

コンドルズ「POP LIFE」@埼玉会館大ホール 5/27

この前新宿での公演があったけど、今度は埼玉で。
芸術劇場が改修工事で休館だそうで、この会場で。
初めて入りましたが、良いホールです。
階段が多いのが気になります。
アフタートークで言ってましたが、迷子になりやすいみたいです。(笑)

岡村靖幸の「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」で
始まりましたよ。
近藤さんがバスケットボールをドリブルしながら。
選曲がいいね。

コント劇は若手中心。
中盤で全員で踊った時の、真ん中にいる近藤さんの手足にレーザーー光線が
キラキラ光ってカッコ良かったなあ。
その時の振り付けもキレキレで、ヅメさんもカッコ良く見えたよ。(失礼か)
もちろんみんなカッコ良かったよ。

帰ってきたマイ・ブラザー＠世田谷パブリックシアター 4/14

水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一が４兄弟。
作マギー、演出小林顕作、面白いだろうなーって思って。
マネージャー役で寺脇康文、ファン&その他の役、池谷のぶえ、峯村りえ。

まだまだツアーは続くので、簡単に。
次兄の段田さんはちょっと気難しい役、芸達者の人ってそういう役になりがち。
克実さんの役が能天気で一番楽しそう。
堤真一は自分はおっさんって自虐ぎみだけど、まだかっこいいよね。
水谷豊は23年ぶりの舞台だそうで、この人たちとだったら気楽にできるだろうねえ。
寺脇さんのキレキレっぷりと、池谷さん峯村さんのはっちゃけぶりもいい。
気楽に観られる舞台。

コンドルズ「沈黙の春」＠こくみん共済ホールスペースゼロ 4/7

舞台が客席を頂点に三角に切り取られて、舞台と同じ高さで1列目が始まり
切り取られたすき間に客席が作られてて、そこの席は目線が舞台の高さ。
なので、舞台から1列目の前の通路を行ったり来たり。
面白い形です。

コンドルズの前に3人の演劇。
お箸の気持ちを表現してるような、なかなかシュール。


セットはほぼなし、三角になったカーテン状の布が使われたのみ。
田中たつろうさんとスズキ拓朗くんはお休み。
小林顕作は忙しいんだろうなあ。舞台やってるみたいだし。

舞台が小さめだからそれなりだけど
近くで観られて良いです。
今回はベテラン勢が頑張ってます。
石渕さんの底辺×高さ÷2とか橋爪さん練習皆勤賞とか
鎌倉さんのふんどし新体操リボンとかオクダさんのスローダンスとか。
近藤さんは相変わらずジャンプの滞空時間が素敵でした。

やっぱり観に行っちゃうんだよね。

オットーという男

トム・ハンクス主演。
定年して妻に先立たれた男。
朝から近所の見回りして小言を言って歩く。
近所に引っ越してきた若い家族のマリソル。
本当は優しいのに偏屈な態度になるオットー。
気にしないマリソルとその家族とのかかわりで
少しずつ変わっていく。

電話を貸せないって言った時のシーンでちょっとうるっとした。

穏やかに観られる良い映画です。

笑の大学＠PARCO劇場 3/3

金曜昼の部とあって、中年女性多し。
老若男女いろいろいましたがね。

内野聖陽と瀬戸康史の二人芝居。再演。
25年前のオリジナルは見てはいないけど、
場面転換なしの三谷さんらしい芝居。

始まる前にずっと昔の音楽が流れてる、エノケンロッパとかの。
戦中、芝居を上演するのに検閲を受けなきゃいけない時代の話。

ふたりとも根底に優しさとユーモアがあるので、安心して見ていられた。
反戦の芝居でもあった。
とても面白くていい芝居だった。

ショー・マスト・ゴー・オン＠世田谷パブリックシアター 12/2

今日3日、4日の公演が中止のニュースが入って、びっくり。
ギリギリ昨日観られて良かったー。

28年前のサンシャインボーイズの時の脚本の再演。
鈴木京香、生で観てみたかった。
鈴木京香、ウエンツ瑛士、秋元才加は出ずっぱり。
浅野和之おいしい役だよね～。新納慎也もいい。
尾上松也はさすが歌舞伎役者、声が出る出る。
シルビアグラブは着替えが大変そうだけど、楽しそう。
小林隆、ケガが治って良かった。この役を三谷さんがやってたのね。
峯村りえのお菓子おばさん、笑える。
ピアノの荻野清子さん、役者じゃないからああいう演出ね、納得。

劇場のスタッフたちの苦労とやりがいの演劇。
まったくセットチェンジなしだけど、飽きずに観られた。
さすがだね。